和室にベッドを置こうと考えたとき、「畳が傷まないか心配……」という方も多いのではないでしょうか。
実は、畳の上にベッドを置くこと自体は可能ですが、注意点を押さえないと畳がへこんだり、カビが発生したりする恐れがあります。
ここでは、畳とベッドの相性や傷みを防ぐための対策について、わかりやすくご紹介します 。
畳の上にベッドを置いても大丈夫？
「畳の上にベッドを置いても大丈夫？」と疑問に感じる方は多いかもしれません。
以前は「和室＝布団」「洋室＝ベッド」というイメージが一般的でした。
しかし、最近ではライフスタイルの多様化や、高齢化社会に対応した住まいの工夫として、畳の上にベッドを置くスタイルが広まりつつあります。
畳の上にベッドを置くことで立ち上がりやすくなり、特に高齢者や足腰の弱い方、ケガをしている方にとっては、腰や膝への負担を軽減できる点が魅力です。
また、畳はクッション性に優れているため、万が一ベッドから転落した場合でも衝撃が和らぎやすく、小さなお子さんがいるご家庭でも安心して使える環境を整えられます 。
さらに、和室に使われる畳は、「い草」という天然素材で作られており、湿気を吸収・放出する優れた調湿機能があります。
これにより、湿度が高いときは余分な水分を吸い、乾燥しているときは水分を放出するため、夏は蒸し暑さを和らげ、冬は適度な湿度を保ってくれるなど、快適な室内環境を自然に整えてくれます 。
このように、和室にベッドを置くことは見た目だけでなく、機能面や快適性の面でも合理的な選択といえるでしょう 。
ベッドを置くときの注意点と工夫
和室にベッドを置く際には、畳への負担や湿気対策など、いくつかの注意点を押さえる必要があります。
まず、畳はやわらかく沈みやすいため、ベッドの脚によってへこみやキズができやすい点に注意が必要です。
これを防ぐためには、ベッドの脚の下にフェルトやゴム製の保護パッドを敷いたり、ベッド全体の下に厚めの板やすのこを置いたりするなどの工夫が効果的です 。
また、畳は湿気を吸いやすい性質を持つため、通気性の悪いベッドやマットレスを使うとカビが発生しやすくなります。
ベッド下の通気を確保するために、床板がすのこ状になっているフレームを選ぶと安心です。定期的にマットレスを立てて風を通すことも、湿気対策として有効です 。
こうした対策を取り入れることで、畳を傷めることなく、和室でも快適にベッドを取り入れた暮らしができます。
ベッドを置く前に、畳との相性や住環境に合った工夫を考えることが大切です 。
まとめ
和室にベッドを置くことは、工夫次第で十分可能です。
畳の特性を理解し、傷や湿気への対策を講じることで、快適かつ安全にベッドを使用できます。
和室でベッドを使う際は、畳への負担を軽減するための保護材の使用や、通気性の良いベッドフレームの選定、定期的な換気など、いくつかのポイントを意識することが大切です。
こうした工夫を取り入れることで、畳を長持ちさせながら、和室でも快適なベッドライフを実現できます 。
