畳の張替え完全ガイド!裏返し・表替え・新調の方法と目安を徹底解説

畳は日本の伝統的な床材であり、私たちの暮らしに安らぎと快適さをもたらし、心身の健康に良い影響を与えるとされています。

しかし、長年使用していると、畳の色褪せや毛羽立ちなどによって見た目が悪くなるだけでなく、畳本来の機能も低下していきます。

この記事では、畳の基本的な構造、張替えの方法、張替え時期の目安について、わかりやすく解説しますので、ぜひ参考にしてください。

畳の基本構造

畳はおもに3つの構造に分かれています。基本構造がわかると張替えの適切な実施時期が理解できます。

・畳表(たたみおもて):畳の表面にあるござの部分を畳表といいます。一般的に、い草を織り上げて作られており、肌に直接触れて、畳の香りや色合いを決める最も重要な部分です。

・畳床(たたみどこ):畳表の下にある土台部分を畳床といいます。藁を圧縮したものや木質繊維を圧縮したボードなどの建材が使われています。畳のクッション性や保湿性、断熱性、防音性の役割を果たしています。

・畳縁(たたみべり):畳の側面を覆っている布の部分を畳縁といいます。畳表の保護や畳を敷く際の隙間を埋める働きをしています。また、素材やデザインが豊富で装飾の役割を担い、畳全体の印象を左右します。

基本構造を理解し、畳の状態を把握して張替えを行なっていきましょう。

張替えの方法と時期の目安

畳の張替えには、裏返し、表替え、新調の3つの方法があり、実施するのに適した時期があります。

・裏返し:新調から2~5年が実施時期の目安です。

畳表を一度剥がして裏返し再利用する方法です。畳床はそのまま使用し、畳縁は新しいものに交換します。

畳表はい草が両面で織られているため、日が当たっていない裏側はきれいな状態を保っているという特性を活かして再利用します。

・表替え:裏返しから最長5年が実施時期の目安です。

畳表と畳縁を新しいものに交換する方法です。畳表の傷みが進んで裏返しができない場合や畳表の光沢がなくなっている場合に交換します。

新調したように見えるため、部屋の雰囲気を変えることができます。

・新調:使用開始から10~15年が実施時期の目安です。

畳表、畳床、畳縁の畳全体を新しいものに交換する方法です。使用年数が長くなって、畳の凹みや隙間ができたり、シロアリやカビなどによる被害が出たりしている場合に交換します。

畳全体を交換するので、素材や色などを変更することもできます。

適切な時期に張替えを行なって、畳の寿命を延ばし、快適な状態を維持していきましょう。

まとめ

畳に使用されているい草は、香りによるリラックス効果があり、有害物質の吸着による空気清浄化や室内の湿度を調整する役割を果たしています。

古い畳を使用し続けると、畳全体が劣化して畳本来の機能を果たせなくなるだけでなく、健康にも影響をおよぼしかねません。畳の寿命を延ばすためにも、日頃から畳の状態を観察し、適切な時期に適切な方法で畳の張替えを行なっていきましょう。

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